定期検診
犬の7歳は人間でいうと、大型犬で54歳。小型・中型犬で44歳と言われています。
また、犬の1年は人間でいうと7年。
1年に1度受けていても、人間でいうと7年に1度しか健康診断をしていないことになります。
シニアになったら半年に1度、ぜひ受けてみてください。
費用は1〜2万円程度が目安のようです。
一般的な項目としては、以下の5項目です。
・血液検査
・尿検査
・便検査
・レントゲン検査
・超音波検査
かかりつけの獣医さんと相談して決めていただくのが良いと思います。
また、受診前に気になること(最近口が臭うようになった、階段を嫌がるようになった、散歩中に息切れするようになった、おしっこの量が増えた気がする、など。)を家族で出し合ってリストアップしてから行くと良いと思います。
シニアになると、歯周病・僧帽弁閉鎖不全症(心臓)・糖尿病・甲状腺機能低下症・クッシング症候群・関節疾患・椎間板ヘルニア・腫瘍などが発病しやすくなると言われています。
ちょっとした気になることも獣医さんに伝えることで早期発見につながります。
ぜひぜひ愛犬と健康寿命の長いシニアドッグライフを過ごすために定期検診受けてください。
フードの見直し
シニアになると消化能力が弱くなります。そのため気が付かないうちに栄養不足になっていたり、
筋肉量が落ちてきて、代謝が落ち、太りやすくなったり、骨が弱くなったり。
免疫力の低下により病気にかかりやすくなってしまうこともあります。
7歳のタイミングで定期検診の結果をもとにドッグフードの見直しをオススメします。
アダルト(成犬)用とシニア(老犬)用の主な違いは、以下の4点です。
・タンパク質→消化能力が弱るためより消化しやすいタンパク源が中心
・エネルギー→筋肉量・代謝が落ちるため低カロリー
・関節サポート成分が添加される(グルコサミンやコンドロイチン等)
・半生タイプのものもある
もし定期検診で腎臓病や心臓病予備軍の場合は、少しずつフードを療法食に慣れさせるというのも良いと思います。
運動の見直し
シニアになると、足腰が弱ってきます。散歩に行きたがらなくなる素ぶりを見せる子もいるかと思いますが、ここで運動を減らしてしまうと老化が加速してしまいます。
続けられるペースで
愛犬がお散歩に行きたがらなくなる場合は、手足に怪我がないか、関節に異常がないか確認してみてください。健康に問題がなければ、ヤング期と同じペースではもうキツイと思っているかもしれません。笑
心臓病がある場合だと、息切れするほどの運動は良くない場合もあります。シニアになった愛犬に合ったペースを確認してみてください。
毎日少しずつ違うルートでボケ防止
毎日同じお散歩コースよりも、少しずつコースを変えたり、たまにはお出かけしてみたり、刺激があることでボケ防止にも良いそうです。天気や体調が良い日はいつもより足を伸ばしてみると新しい地元発見にもつながるかもしれませんね。
首輪からハーネスへの変更
シニア期になると骨や関節も弱ってきますので、首輪よりもハーネスがオススメです。
首輪だと、引っ張ったときに首に負担が集中してしまいますが、ハーネスだと負担を分散させてくれます。身体にあたる部分がクッション仕様になっているものも増えてきています。
ストレッチやマッサージを始めてみよう
ストレッチやマッサージを新しく取り入れることで、怪我の予防、怪我の早期発見、筋肉の老化防止になります。シニア期の新しいコミュニケーションとしてぜひ取り入れてみてください。
生活習慣・環境の見直し
歯・爪・肉球のケア
歯のケア
歯磨きガム・歯磨きシート・歯磨きジェル・歯磨き・飲料水に混ぜる口臭ケア用液体歯磨きなど、今では様々なケア用品が増えていますので、愛犬にあった方法で継続してデンタルケアを行いましょう。
シニアになると、全身麻酔のリスクが大きくなり、動物病院での歯石取りなどが出来なくなる場合があります。また、実は犬の歯って人間よりも薄く割れやすいそうです。気が付かないうちに奥歯が割れていた・・・ということも度々聞きます。定期的にお口の中チェックを行いましょう。
爪のケア
シニアになると運動量が減り、睡眠時間が伸びる等で爪が以前よりも伸びやすくなります。長く伸びたままにしてしまうと、血管が伸びてしまい、血管が伸びた爪を切るのは麻酔が必要になったり、愛犬に非常に痛い思いをさせてしまいます。また、伸びた爪が肉球に刺さる等もありますので、こまめなケアを心がけましょう。爪切りにもニッパータイプ・ギロチンタイプ・ハサミタイプ・電動タイプ等があります。自宅で切るのが難しい場合はトリマーさんや動物病院でも切ってくれますのでお願いしてみましょう。
肉球のケア
冬は特に乾燥によりケガをしやすくなったり、フローリングがより滑りやすくなります。保護クリーム・肉球ケアジェルクリーム・肉球ケアオイル・スプレータイプのものもありますので、愛犬に合ったものを探してみましょう。肉球ケアのついでにぜひ指の間、水かきの部分もケガや異常がないかチェックをしてみましょう。
滑り止めカーペットやスロープの導入
以前は平気だったフローリングや段差も、シニアになると徐々に登れなくなったり、億劫になることがあります。子犬のころは転んだりしても可愛らしいと笑えるものですが、シニアで転んでしまうとケガにつながってしまうことがあります。ケガをしてしまい、お散歩しばらく禁止から足腰が一気に弱ってしまう、ということもありますので、7歳を機会にお家の中のフローリングに滑り止めカーペット・スロープ等の導入をぜひ検討してみてください。
ペット保険に加入する
ペット保険については、人間の保険と同様に賛否両論かと思います。
実は筆者も、愛犬が9歳ごろになるまでペット保険に入っていませんでした。
シニアになって一応入っておくか、と手術のみ適応のペット保険に入ったのですが、結果的には入っていて良かったと思っています。
ぜひ、7歳を機会にペット保険未加入の方は再度検討されると良いと思います。
以上、7歳をきっかけに見直したいこと5選でした。
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